パソコンなどでのメールの使い方

メール(電子メールとも言います)の使い方については情報基礎の講義で詳しく勉強します.ですが,遠隔講義の受講などのため,情報基礎の講義の前にも使う機会が多くなると思います.ここでは,スマートフォンやパソコンでのメールのセットアップ方法と,メールの使い方を簡単に説明します.

電子メールについて

ネットワークを通して送る「手紙」みたいなものです.将来的には別のコミュニケーションツールに置き換わるかもしれませんが,いまでも,仕事上は電子メールが世界中で使われています.現在は,グローバル化が進んでおり,日常的に海外の人ともコンタクトをとる必要がありますが,国やコミュニティごとにITツールの発展には差がありますので,今後も長く使われるものと思われます.社会人としての標準的なツールですので,いまのうちから慣れておきましょう.

メールソフトのセットアップ

大学のメールの読み書きには,専用のアプリ・ソフトウェアを使いますので,最初に設定が必要になります.以下を参考にして,設定してみてください.

pop と imap

大学のメールアドレスを使ってメールの読み書きをするためには,はじめに設定が必要となります.メールの受信方法には pop と imap という2つの方法が使われますが,imap を利用してください.以下,pop と imap の違いについても説明していますが,長いので,気にならない人は,読み飛ばしてセットアップに進んで構いません.

pop と imap の違いは以下のとおりです.

サーバーというのは,メールの配送など,何かの仕事を割り当てているコンピューターのことです.メールの配信を担当するサーバーはメールサーバーと呼びます.メールサーバーは,ユーザーから送られてきたメールを一時的に保管したり,配送したりする仕事を担当する,郵便局に相当するコンピューターです.

popとimapの違いを手紙で例えると,pop は郵便局から手紙を受け取り,手元に保管するもの,imap は郵便局で手紙をコピーさせてもらい,手紙は郵便局に保管してもらうことに対応します.

pop を利用すると,一番はじめにメールを受け取ったPCでしかそのメールが読めなくなってしまいます.例えば,PCのソフトでメールを受信した後,スマートフォンでメールを受信したときには,PCで受信したメールは受け取れません.これは非常に不便ですので,使わないようにしましょう.

imap の欠点は,サーバー上にメールを保管しなくてはいけないので,サーバーに大量のメールを保存しておくためのデータ置き場が必要になることです.ですが,これは,現在のサーバーの性能であれば問題ありませんので,imap を使って構いません.

ただし,サーバーのデータ置き場を節約するために,一定の期間が過ぎたメールはサーバー上で破棄されます.神戸大学のサーバーも,6ヶ月が過ぎたメールは破棄されますので,バックアップをとっておくと良いです.バックアップをとるには,例えば,gmail などの容量が非常に大きいメールサービスに転送したりすることが多いです.ですが,6ヶ月間は心配しなくても良いですので,バックアップの設定は慣れてきたころで構いません.

スマートフォンでのセットアップ

おそらく GMail を利用するのが簡単かと思います.いまは緊急事態ということで,ひとまず,google のアカウントがあるのであれば,gmail のアドレスで大学関係の連絡をしても構いませんが,可能であれば大学のアドレスを設定しておきましょう.大学のアドレスからメールを送るということには「送信者が確かに大学の関係者である」という身分証明の意味があります(ただし,詐称も出来ますので,信用しすぎないようにしましょう. )

メールアドレスの設定には,

設定方法は Google のウェブページ

https://support.google.com/mail/answer/6078445?co=GENIE.Platform%3DAndroid&hl=ja&oco=0

にありますが,大学のアドレスを設定する方法について,簡単にまとめておきます.

  1. GMail アプリを開く(入っていなければインストールする)
  2. 「メールを検索」と書いてあるところの右にあるプロフィール画像を押す.
  3. 別のアカウントを追加 を押す.
  4. その他(「その他(IMAP)」となっているかもしれません)を選ぶ.
  5. メールアドレスを聞かれるので大学のメールアドレスを入れる.大学のメールアドレスは学生証番号が 1234567T であれば 1234567t@stu.kobe-u.ac.jp となります.
  6. 受信サーバーの設定の画面が出てくると思います.
  7. 送信サーバーの設定
  8. 名前を入力する部分が出るので,自分の名前を入力する.

パソコンでのセットアップ

使いやすいものであれば,何でも構いませんが,神戸大学の情報基盤センターでは Thunderbird というソフトウェアを推奨しており,詳細な設定方法がまとめられています.

途中でメールアドレスの入力やメール用パスワードの入力が必要になります.メールアドレスは,学生証番号が 1234567T であれば 1234567t@stu.kobe-u.ac.jp です.パスワードのほうは,アカウント通知書に記載されているものを入力してください.

基本的なメールの書き方

個人的には,メールは単なる通信手段ですので,特に気にせず送れば良いような気がしますが,文化として,一定のマナーみたいなものが出来ています.マナーとして重要ということもありますが,迷惑メールなどが増えてしまったため,マナーに従わないメールは迷惑メールと(メールソフトなどに自動的に)判定されてしまい,うまく届かないこともあります.一定の形式は守ったほうが良いでしょう.

メールのマナーについては「就職活動」と「メールマナー」などをキーワードにして調べると,いろいろと出てきます.ここでは,簡単にだけ説明します.

件名の設定

本文の書き方

本文には,なるべく宛先,自分の名前,要件,署名を入れるようにします.だいたい,以下のような形式にすることが多いです.

◎◎(相手の名字)様

◯◯(自分の名字)です.

(具体的な用事を書く.メールソフトによっては文字に色をつけたり,綺麗にすることもできますが,そのような機能は使わないようにします.)

よろしくお願い致します.

--
神戸大学工学部情報知能工学科
◯◯◯◯(自分の氏名)

最後の「よろしく」は,内容によっては少し変えたほうが良いかもしれません.無くてもよいのですが,何か一言添えておくことが多いです.最後の -- は,これ以降が署名であることの印です.

その他の細かいこと

その他の情報